カナリーインデックスの説明
地震大国の日本において、ビルのPML値(Probable Maximum Loss)を算定することは重要ですが、それ以上にその数値の根拠と、各モデル間での推定値の違いを理解し、日々とまではいわないものの、地震発生ごとに本来刻刻と変わるPML値に、コスト見合いでの再調査、アップデートをかけることが、テナントや居住者の安全とビジネスの継続にとって、そしてひいてはファンドの投資家に対しても、大変重要となってきます。
しかし、実際には、鑑定評価と同様、説明責任の転嫁のためだけにされている状況も見受けられ、本質的に善管注意義務、ひいては投資家の方に向いているとは必ずしも言えない状況があるのも事実です。
とはいえ、大規模地震はほぼ確実にやってくると専門家達が口をそろえて言っている状況ですので、PML値の検証をリアルタイムに行い、もって炭鉱カナリアの役を担えればとおもい、耐震強度の程度を勘案したインデックスを策定し、カナリーインデックスと命名しました。
2019年8月20日 カナリーインデックス、耐震スコア上位
順位 | 投資法人名 | 耐震スコア 低い方が安全 |
1位 | 森ヒルズリート投資法人 平均 | 9.00 |
2位 | スターツプロシード投資法人 平均 | 9.29 |
3位 | 森トラスト総合リート投資法人 平均 | 9.44 |
4位 | サムティ・レジデンシャル投資法人 平均 | 9.51 |
5位 | 日本アコモデーションファンド投資法人 平均 | 9.54 |
6位 | 積水ハウス・リート投資法人 平均 | 9.59 |
7位 | タカラレーベン不動産投資法人 平均 | 9.68 |
8位 | コンフォリア・レジデンシャル投資法人 平均 | 9.68 |
9位 | アドバンス・レジデンス投資法人 平均 | 9.72 |
10位 | ジャパンエクセレント投資法人 平均 | 9.94 |